歯には大事な役割があります

当たり前のようにある「歯」は、たくさんの大事な役割を持っています。「歯を失って、初めてその大切さに気づいた……」ということにならないよう、歯の大切さや失うことのリスクなどをしっかり理解しておきましょう。

歯が持つ役割とは?

歯には「食べ物を咬む」こと以外にも、たくさんの役割があります。

食べ物を咀しゃくする 食事を楽しむ 異物をより分ける
食べ物をしっかり咬みくだき、栄養の吸収を助けるとともに胃腸への負担をやわらげます。 「歯ざわり」「咬みごたえ」などの感覚によって味覚を助け、食事の楽しさを広げます。 硬い物などの異物を咬む感覚で見つけて、体内に取り込まれるのを防ぎます。
発音を助ける 表情を豊かにする 瞬発力を生み出す
唇や舌の動きを助け、正しい発音をサポートします。 正しい歯並びや咬み合わせによって顎の骨の成長が促され、表情を豊かにします。 奥歯をきちんと咬みしめることで全身の筋肉のバランスが整い、瞬発力を発揮させます。

歯を失ってしまうことのリスク

お口とは、全体のバランスが整ってこそ機能を発揮するもの。「歯を1本くらい失っても問題ない」ということはありません。歯を失うことには、次のようなさまざまなリスクが付随しているのです。

栄養の吸収を妨げる

お口は、食道、胃、腸へとつながる消化器官の入り口。歯はそこで「食べ物を咬みくだく」という重要な役割を担っています。しかし、歯を失うと食べ物がしっかり咀しゃくされなくなり、栄養の吸収を妨げるとともに、胃腸への負担を高めてしまいます。歯の本数が少なければ少ないほど、身体への負担は大きくなってしまうのです。

運動能力を低下させる

歯を失うと、正しい咬み合わせが望めなくなることがあります。しっかり咬みしめられなくなれば、スポーツにおいて瞬発力が発揮されないように、日常生活においても運動能力が低下し、年齢を重ねるごとに自由に歩くことも難しくなってしまうことがあります。年齢を重ねても自立した生活を続けていくためには、歯を1本でも多く残すことが重要なのです。

老化を早める

歯を失ってしまうと、それだけでも他人に老けた印象を与えてしまうもの。さらに、歯を失った口元にはシワができやすくなり、よりその印象を強めてしまいます。見た目が気になることで、外出したくなくなってしまう方も少なくありません。歯を失うと、こういったさまざまな要素が重なって老化を早めてしまうことになるといわれています。

認知症を進行させる

歯を失うと、従来咬むことによって脳に伝わっていた刺激がなくなったり、生きるうえで大きな楽しみである「食べる」ことがままならなくなって気力を失ったりすることで、認知症になりやすくなるといわれています。実際に、歯の本数が少ない方ほど認知症になる率が高いというデータもあります。お口の健康を維持することは、認知症予防にも大きな効果が期待できるといえるのです。

生涯自分の歯で過ごすために

ある調査によると、80歳の日本人における歯の平均本数は、わずか8本。これは歯科先進国スウェーデンの25本、アメリカの15本と比較しても、かなり少ないことがわかります。では、なぜこのような大きな差が生まれてしまったのでしょうか?

その理由は、「歯医者さん」の位置づけにあります。日本では従来、歯医者さんとは「虫歯や歯周病になってから治療に行く場所」とされてきました。一方、ほかの歯科先進国での位置づけは「虫歯や歯周病にならないように、予防に行く場所」。ふだんから予防のために通院しているため、多くの方が年齢を重ねても自分の歯を残すことができているのです。

日本でも近年ようやく、この「予防」の意識が広まってきています。生涯自分の歯で楽しく過ごしていくためには、古い常識にとらわれるのをやめて「予防」に努めることが大切です。「もう遅い」ということはありません。あなたも今から、「予防」のための通院を始めましょう。

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